エンジニアリング組織論への招待 ~不確実性に向き合う思考と組織のリファクタリングを読みました。エ
「不確実性」がキーワードになっていて、エンジニアである自分自身だけではなく、組織や会社がどう不確実性に向き合っていくかが、段階的にまとまっていてすごくためになる本でした。
自分の会社で起こっていること・行われていることについて、色々と気づくきっかけになりました。
メンタリング
- 自ら考える人材・チームを作るために、必要な考え方・テクニックがある
- マネージャー目指すならこのあたりの理解は必須かも
アジャイル
- アジャイルの源流は、日米の戦後の現代詩のうねりの中で生まれたもの
- 個人的にはここの歴史的背景が面白いと思った
不確実性
- 方法不確実性: スケジュール不安によるもの
- どう見積もり、どうスケジュールを収束させていくかが重要
- スクラムのベロシティが安定していくと、スケジュールの予測の精度も上がる
- 目的不確実性: プロダクトがマーケットに受け入れられるかという不安によるもの
- 時間境界型プロジェクトと機能境界型プロジェクトがある
- 機能境界型プロジェクトは優先度の高い機能ごとに完了すべき
- 機能が完成してリリースできる瞬間(リリースポイント)を増やすことで、PO が早い段階で意思決定でき、早いタイミングで目的不確実性が減少する
- 通信不確実性: コミュニケーションの不安によるもの
- スクラムが解決する
- スプリント単位で WHAT の検査、HOW の検査、日々の検査が発生する
- チームメンバー間のコミュニケーションが密に行われ、情報の透明性が上がっていく
技術的負債
- 古くなったコードや分かりにくいコードが「技術的負債」と言われがち
- 何も手を加える必要のないシステムの技術的負債は「0」
- 目からウロコだった
- 「現実のシステムへの追加工数 - 理想的なシステムへの追加工数」で表せる
- 「追加機能の情報非対称性」と「アーキテクチャが見えないという情報非対称性」の2つがエンジニアと経営者の間にあり、それを説明するために生まれた言葉である